【神さまのぶらんこ】 [鎌倉とんぼのページ]

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■祀りと供養の心とかたち 最新発言から読む

1761 名前:鎌倉とんぼ :10/08/09(月) 13:49 (祀りと供養の心とかたち) 
平成22年8月8日の朝日新聞朝刊に「墓じまい涙の散骨」と題して、
40年余り、お盆の墓参りを欠かさなかった80歳の男性が「墓じま
い」として父母らの遺骨を海にまいた記事にはじまって、現代のお
墓の形をいろいろと取り上げていました。散骨やマンション墓と
言える納骨堂式の墓などが紹介されているのですが、残念なこと
に遺骨を拝む、祀ることが墓だと云う論調で、何を祀るのかとい
う筋が見えてきません。これも現代の唯物主義の一端であって、
見えないものには目を向けない、関心がないと云うことなのでし
ょう。
古来より我が国日本は、遺体や遺骨は自然に還し(葬り)、霊魂・御霊を祀ってきたのです。現今は沖縄などの一部地域を除いては
火葬が主流ですが、それ以前の古代は埋葬か風葬・水葬が主流でした。そのために葬式は野辺の送りなど土葬に基づく形が伝えら
れ尊重されても来ました。それが火葬になって、さらに綺麗な葬
儀会館などで営まれる今日では、葬儀に対する意識が様変わりで、
「塩をもって浄めるのは死者への冒涜だ」と云う基本理念から逸脱
しているとした思えないような理論が闊歩します。
「墓地、埋葬等に関する法律」では、「墳墓」とは、遺体を埋葬し、又は
焼骨を埋葬する施設であり、「納骨堂」とは他人の委託をうけて焼骨を
収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設
とされています。当然、何を祀るのか言うことには踏み込みませ
ん。また、第13条には、墓地や納骨堂の管理者が埋葬、埋蔵、収
蔵などの求めを受けたときは、正当な理由がなければこれを拒め
ない、ともあって、他所から戒名などを付けられた遺骨の埋葬を
寺が拒めるか否かも問題になり、そのようなトラブルがあります。

法律的な立場は別にして、墓の基本はいのちを祀ることにあり、
産霊(むすひ)の理念が無ければ法律で云う遺骨の収蔵、埋葬の場
でしか無くなります。=日本墓は家族のあり方や社会の変化を反
映してきた=とも述べられていますが、自然葬などの遺骨に目が
行ってしまって、こころ、いのちが置き去りにされた記事で終わ
っていました。

供養とはいのちの祀り、産霊の祀りでもあります。遺骨が手許か
ら無くなってしまったので墓も要らない、供養もしなくて良い、
と云うことでは淋しいのではないでしょうか。
一軒に一つの墓が建てられる時代ではなくなり、少子化や女子の
みで、いわゆる絶家の家も少なからず出て来ますが、それらを絶
家や無縁としてではなく祀りを継承出来る形があります。
墓や供養はけっして負担なものではありません。

1762 名前:山桜 :10/09/25(土) 17:40 (Re: 祀りと供養の心とかたち)→ Home
お彼岸に実家のお墓参りに行きましたところ、手入れが全くされず、
草木が生い茂った墓所が何箇所も目に付きました。
お参りすることが出来なくなり、あのような状態になるくらいなら、
いっそ散骨して墓仕舞いした方が…と思う気持ちも分からない
ではありません。

そのような気持ちになった時、これから先どのような先祖祀りの
継承の形があるのか、指針となる教えがありますと大変救われます。

1763 名前:鎌倉とんぼ :10/09/26(日) 14:12 (Re^2: 祀りと供養の心とかたち) 
「墓」の概念が根本的に違ってきているために問題が起きているので
す。『万葉集』などに詠まれている情景からも判りますように、墓
は遺体や遺骨を納めるだけの場所ではなく、マツリの場でもあり、
その祀りの意識の方がより強かったのです。両墓制の時代には、山
中などの遺体の埋葬地=埋め墓=は早い時期に「墓参り」から外されて、
郷に近い拝み墓での供養祭祀が中心になりました。
それが火葬になって、本来の埋め墓の納骨所と拝み墓が同一になり、
墓参りや祭祀は遺骨への祀りだと混同されてしまいました。その辺
りから葬儀に塩で浄めるのは故人への侮辱だ、などと根源を知ろう
としない上っ面な論議が横行しています。土葬での埋葬を見ていれば、その様な屁理屈は出て来ません。

先祖への供養祭祀の根本には、故人の霊魂と共に家の生命の産霊(む
すひ)への祀りがあるのです。

一つの家が一つの墓所で供養祭祀を継承出来ることが何よりも望ま
しいことですが、少子化などの問題からそれが難しくなってきてい
る現代では、一つの墓で血縁的につながりがある複数の家の祀りが
出来れば善いことです。

例をあげれば、一人娘なり女児ばかりの家の場合に、養子を取って
家姓を継承出来れば好いのですが、それが難しいのも現代です。そ
こで娘が結婚して他の姓を名乗っても、墓や祭祀が継承出来るよう
な姿が望まれ、理想でもあります。

具体的には一つの五輪塔を建て、五輪塔本体には梵字以外を刻まな
いで、家姓などは花立てに刻みます。将来になって家姓が変わるよ
うな局面の場合には、花立石などを替えれば、何一つの混乱も無く
みんなの遺骨が一つの石塔の下に、しかも自然に還れる姿で納めら
れ絶家などにはならなくて宜しいのです。

その意味からは、我が国古来の五輪塔が理にかなっている石塔と言
えます。本当に古代の日本人は善い石塔を生み出してくれました。

1764 名前:山桜 :10/09/27(月) 09:33 (Re^3: 祀りと供養の心とかたち)→ Home
鎌倉とんぼさん、おはようございます。 お返事ありがとうございました。

 我が家は主人が次男、子供は娘一人。 両家の墓所は既にあります。
私達の代で五輪塔を建てたとして、もしも娘が遠地に嫁いでしまったら…
私は草葉の蔭で眠るのも一興と思いますが、回りの方々は迷惑にも哀れにも
思われるでしょう。 

 まだ先のことと思いたいですが、考えておかねばなりません。

1765 名前:鎌倉とんぼ :10/09/27(月) 09:38 (Re^4: 祀りと供養の心とかたち) 
納骨と祭祀供養とは別の次元で考えることも必要です。その意味で
の「家庭祭祀の五輪塔」でもあります。

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